国際結婚は最近ではあまり珍しくはなくなりました。平成28年厚生労働省発表の調査結果によると、国際結婚は年間約20,000件という数字が出ています。
国際結婚って実際してみると大変なのかな?どんな苦労があるのかな?そんな不安を抱える方は多いと思います。
そんな方に、国際結婚ならではのポイントを実体験をもってお伝えしたいと思います。ちろん、同じ日本人でも当てはまることもあります。関東・関西圏でも文化や生活に違いがありますもんね。
ご参考になれば幸いです。
食文化のちがい
人間が必ず避けて通れないのが食事です。お箸が使えなかったり、手で食べる文化だったり、宗教により食べられるものに制限があったりします。 好き嫌いや味の好みも、日本人同士に比べると異なることが多いかもしれません。
考えた方のヒント:異国の料理を体験できる!プラス思考に違いを楽しもう!
日本では和洋中、さまざまな国の料理店や食材を販売しているお店が多いため、外国人にとっては食べたいものが手に入りやすい環境でしょう。自分自身も、異国の料理を食べられると思って食文化の違いを楽しめると良いですね。
味の好みは、ラー油、塩、スパイスを食卓に準備しておくなど、調味料を各自で付け加えるようにする工夫もできます。
私の場合(日本在住)は、相手が何でも食べられる雑食なので助かっています。
ただやはり母国料理が食べたくなるそうなので、中国人経営の輸入食材店へ2ヵ月に1回くらいの頻度で行き、母国の調味料や食料を購入します。日本にいながら本格中華が食べられるのでありがたい!ただ中華料理は油多めなので注意しなくては...!
常識の違い
日本人でも離婚理由の1位が価値観の違いです。価値観の前に、国際結婚の場合は育った国が違うため、根本的に常識が違います。これは国際結婚の大きな違いです。
「当たり前」や「普通」が通じません。
たとえ母国で居住するとしても外国人配偶者との日々の生活の中で違和感や違いを感じるでしょう。 自分のこだわりや考え方が頑固な人は、苦労するかもしれません。
考え方のヒント:固定観念を取っ払おう!様々な考え方を受け入れて柔軟な人間へ自己成長できるチャンス!
異国の文化を知り、体験できることというのは、苦労の反面とても素晴らしいことです。今までは一つの見方や考え方でしかなかったものが、他の方向から見るとコトが変わって見えることもあります。
これは人生を豊かにしてくれる大きなスパイスだと私は考えています。今までの常識を疑うことも出てくるでしょう。
色んな考え方や文化の違いを、否定的ではなく認めて受け入れる。また違いを楽しめると、国際結婚生活はあなたの人生を豊かにしてくれるでしょう。
固定観念を変えるつもりで、大きく構えておくと些細な違いも動じなくなります。
以前相手から、「私たちはお互い生まれ育った土や、骨から違うんだ。」と言われたことが印象的でよく思い返します。あ~だから違って当たり前なんだなーと。
今ではすれ違いが生じたときは、相手を宇宙人だと思うようにしています。すると、「宇宙人だから仕方ないか」と思える。これは日本人同士でも有効なはず笑。
言葉の壁
自分が外国で生活する場合は、家族だけではなく友人・仕事でも外国語を使わなくてはなりません。「日本語であればもっと自分の気持ちを伝えられるのに」と言葉の違いに憤りや悩みを抱えることもあるでしょう。
そして逆もしかり。日本で住む場合でも、外国人配偶者の身の回りのサポートをしなければなりません。(日本語が悠長にペラペラであれば問題ありませんが。。)
細かいことですが、例えばテレビ回線などの契約や、家の修理、病院での大切な話、商売の上手な人にうまく言いくるめられないように。。など、日本語の聞きそびれや、言葉が分からない・難しいから「YES」にならないように、サポートしてあげる気力が必要です。
日本人同士であれば、一人に任せられることでも、一緒に付き添う場面が増えるでしょう。
考え方のヒント:何でも共有し足りないところは補い合えるよきパートナーになれる!
人の役に立ちたい、世話好きの人はそこまで苦にならないかもしれません。どんな場面でも自分が必要と感じるでしょう。
また相手が自分を信頼し頼りにすることで夫婦の信頼関係は深まるはずです。なんでも夫婦で話し合って共有して生活していくことは、すれ違いも減り良い関係を保てる良いメリットもあります。
帰国のタイミングと費用
国にもよりますが、気軽に実家に帰ることができないのが国際結婚の難点です。週末ちょっと実家へ、など母国の友人と気軽に会えずホームシックになることもあります。
いざ帰国と考えても、お盆や年末年始の長期連休は航空券は高い。旅行じゃないのにこんなにかかるの~~と大打撃を受けることがあります。トホホ。
日本ではお正月でも、例えば中国だと1月1日は普段の1日と同様。家族が集まる旧正月には日本の休みが合わないことが多いので、親族と集まれる機会が合わせられない場合もあるんですね。
考え方のヒント:どうせ外国に行くなら旅行気分で!
実家のほかにも観光地や地元ならではのスポットなど行きたいところに連れて行ってもらいましょう。日本人との旅行とは違って、言葉が通じる強みがあるため行ける場所は広がるはずです。
総論:国際結婚には何が大切なのか?
「違いを楽しめるポジティブな考え方と相手に対する思いやり」
これに尽きると思っています。
相手が外国人ということに、あまり執着する必要はないかなと個人的には思います。日本人同士でも上手くいかない人もいれば、国際結婚で上手くいく人もいます。大切なのは当人同士の愛情と思いやりです。
生きていれば色んな苦労や試練がありますが、これは日本人同士だって同じこと。ただその内容が違うだけ。そんな時に支え合える相手かどうかということが重要です。
私は関東に住む自分が、中国の人と結婚するのと、北海道の人と結婚すること。帰国の距離的にあまり変わらなくない?と思ってました。(今思えば怖いくらい楽観的!こんな自分がこわい。。笑)
人生、状況は変わるものです。同じ地域の人と結婚しても転勤で関西に行くかもしれない。外国に住んでいたが仕事の都合でまた違う国に行くかもしれない。何があるか分かりませんよね。
考え方ひとつで、苦労と捉えるか、楽しみと捉えるか、気持ちが変わってきます。どうせなら楽しみながら生きた方がお得です☆
以上、悩める方のヒントになれば幸いです。
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